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人気ランキング : 90,181位
定価 : ¥ 546
販売元 : 東京創元社
発売日 : 2000 |
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ハンセン病と頽廃のオーバーラップに古さを感じる |
この作品が書かれた60年代にはハンセン病の特効薬はまだなかったのでしょうか。人類の叡智が抗しきれない自然の脅威として結晶化作用がしだいに進行するのですが、その運命的絶対性の具体的なイメージとしてハンセン病患者とその医師である主人公の陰鬱な心情が二重に重なっています。ここに抵抗感というか疑問を感じます。
この疑問を捨象すれば全体的にみごとな作品だと思います。膠着した状況からダイナミックな銃撃戦へのコントラストも鮮やかで、神秘的な宇宙規模の変容に見舞われたさまざまな人間模様が活写されています。ただカタルシスは得られません。非常にペシミスティックな基調が強固に横たわっているからです。
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できれば新しい翻訳で読みたいです |
翻訳の文体が古い、活字が読みにくい、でも内容はいいです
ソラリスよりこれを映画化した方が面白かったのに
CGでクリスタルワールドを是非見たいですね
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バラードはちゃんとアイデアのある作家だから |
世界の崩壊ばかりを描く作家J・G・バラードの代表的長編。
単調な物語だし、結晶化の様子がいまいち分かりづらく読みづらい。
しかし、結晶化の理由は独創性の高いアイデアであり、アイデア好きなら読んでも損はしないだろう。
そもそも、60年代のSFの先駆者だったバラードは、その作風や創作意図が過剰に熱をこめて語られすぎていて、
本来の姿が伝わっていない気がする。
一つの作品ごとにちゃんとアイデアを導入する独創性の高いSF作家、
それが本来のJ・G・バラードである。
バラードの長編の代表作「結晶世界」であるが、短篇集「時の声」のがおすすめである。
基本的にバラードは短編作家だと思うが、長編も読みたいならこれを読むべきである。
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結晶世界はフィクション,ではない? |
政治経済が臨界点を迎えようとしていた66年から、時を経て、我々読者自身に結晶世界が迫りつつある。政治理念と科学技術の発展が、人類を闘争も競争もない不老不死の理想社会=結晶世界へと近付けるに連れ、あらゆる生の時間の進行は意味を失いゆく。
もはや「結晶世界」はフィクションではない、なんちゃって。